Jリーグ観戦が趣味な私。年間を通して、J1・J2・J3の多くの試合に足繁く通っています。
数あるクラブの中でも私が特に愛してやまないのが、知る人ぞ知る「大分トリニータ」。大好きなチームですが、大分トリニータと聞いてもピンとこない方が多いでしょう。
そこで今回は、大分トリニータの魅力について詳しくご紹介したいと思います。
大分トリニータってどんなチーム?
大分トリニータは、大分県がホームタウンのプロサッカークラブ。
1994年に創設され、1999年にJリーグに加入しました。
チーム名の「トリニータ」は英語のTrinity(三位一体)と大分(Oita)を組み合わせた造語です。
県民や行政、企業などが一致団結する…という意味が込められています。
2008年に誕生したクラブマスコットは、亀がモチーフになっている「ニータン」。
Jリーグが毎年開催しているマスコット総選挙でも上位に食い込むなど、多くのサポーターから人気を集めています。
大分トリニータはまだ知名度が高いクラブとは言えませんが、2008年のJリーグカップ「ナビスコ杯」では優勝を果たし、クラブ初(九州のチームでも初)のタイトルを手にしている実力派チームなのです。
愛すべき監督と選手!
トリニータの勝利の鍵を握るのは、なんと言っても監督の片野坂知宏。
大分トリニータが無念のJ3降格となった2016年に監督に就任。他の強豪チームからのオファーがあったのにもかかわらず、トリニータ復活に力を注いだと言われています。
また、監督だけではなく魅力溢れる選手が数多く在籍している大分トリニータ。
ユーモア溢れるヒーローインタビューが話題の、FW「三平和司」もその一人です。
明るく親しみやすい人柄は多くのサポーターから絶大の人気を誇り、その存在は唯一無二のムードメーカー。
さらに、2018年の試合では、三平選手がゴールを決めた試合は全て勝利しており、勝利を引き寄せる確かな実力も兼ね備えた選手だと言えます。
2018年には、三平選手をはじめ、馬場賢治選手、後藤優介選手、藤本憲明選手の4人が39試合目においてリーグ戦10得点以上を達成。これはJ2最速の記録として話題を集めました。
歴史がすごい!
2018年シーズンまでJ2リーグに所属していた大分トリニータは、J2リーグを2位で終え、見事J1へ復帰。
2019年は6年振りにJ1の舞台に立つことになります。しかし、ここまでの道のりは決して簡単なものではありませんでした。
Jリーグ加入後は、2002年までJ2に所属。その後J1に昇格し2008年にはナビスコ杯で優勝を果たしましたが、再びJ2に降格しました。
時を同じくしてクラブの経営難が表面化し、予算が大幅に削減。その結果、半数近くの選手やスタッフが放出されることになってしまいました。
2年後になんとかJ1昇格を果たすも1年で降格。
その後はJ1復帰はおろかJ2リーグでも結果を残すことができず、無念のJ3降格となりました。
その後片野坂監督が就任し、選手一人一人を戦力と捉えたサッカーを構築。選手達を大きく成長させました。
その結果、J3リーグを優勝で終え、1年でJ2に復帰し現在に至ります。
Jリーグの歴史のなかで、J1とJ2,J3を経験したクラブは大分トリニータだけ。そして、J3からJ1へ昇格を果たした唯一のクラブです。
このように、大分トリニータには他のチームにはない波乱万丈、紆余曲折のドラマがあり、その歴史を知るだけでも思わず応援したくなってしまう魅力が詰まったチームなのです。
J1からJ2への降格を何度も経験している大分トリニータですが、様々な経験を経て、以前より格段と肉体的にも精神的にも強くなっていることは明白。
2019年シーズン、きっと今まで以上にドラマティックな試合を見せてくれるでしょう。私もいちサポーターとして、スタジアムで選手と共に勝利を勝ち取りたいと思います。
(rr)