2019年3月29日プロ野球ペナントレースの開幕がいよいよ迫ってきました。
開幕を前に注目のルーキーをご紹介します。
今回取り上げるのは、北海道日本ハムファイターズのドラフト1位!吉田輝星選手です。
吉田輝星選手基本情報
吉田輝星(よしだ こうせい)選手は2001年1月12日生まれ現在18歳です。
出身は秋田県で右投げ右打ち、ポジションはピッチャーです。
吉田選手といえば、2018年の甲子園での活躍で一躍注目を集めた選手です。
地元の金足農業高校に所属して、甲子園に出場、決勝戦を含めて6試合で881球を投げ、チームを秋田勢103年ぶりの準優勝に導きました。
決して強豪校とは言えないチームで1人投げ抜く姿や、ルーティンである「侍ポーズ」で大きな話題を呼びました。
そして、11月のドラフト会議で北海道日本ハムファイターズにドラフト1位での入団が決まりました。背番号は18番です。
小柄な吉田選手の速球の秘密
吉田選手の特徴と言えばやはり150キロを超えるストレートです。
プロ野球のなかで、150キロを超えるストレートを投げるピッチャーというはそこまで珍しくはありません。
メジャーリーグで活躍する大谷翔平選手は160キロに迫る球速ですし、甲子園のヒーローの先輩阪神の藤波選手も160キロに迫るストレートを投げています。
ただ、吉田選手がこの選手たちを大きく違うのは、身長です。
プロ野球選手の平均身長は181cmですが、吉田選手の身長は175cmとプロ野球の中でも小さい選手です。
まして、193cmの大谷選手や、197cmの藤波選手と比べるとかなり小さい選手ということがわかります。
一般的に身長が高いと、より高い位置からボールを投げおろせるため、ストレートのスピードは速くなります。
ではなぜ、身長175cmの吉田選手が150キロを超えるストレートを投げることができるのでしょうか。
それは、雪国秋田で鍛えた強靭な下半身にあります。
高校時代に1m以上の雪の中を、毎日ランニングして下半身を強化し、投球の際に強烈なパワーを生む下半身を手に入れました。
そして、そのパワーをボールに伝える投球フォームを身に着けたことで、150キロのストレートが投げられるようになったそうです。
なので、吉田選手のストレートはただ早いだけのストレートではなく、重く、打っても飛ばないストレートなのです。
このストレートが吉田投手最大の特徴と言えます。
「北海道日本ハムファイターズ」という球団
そして、吉田選手を紹介する上で外せないのは「北海道日本ハムファイターズ」という球団に所属しているということです。
日本ハムファイターズは、プロ野球12球団の中でも所属選手の年齢が若く、20代前半の選手が主力選手として活躍しています。
また、育成にも定評があり、ダルビッシュ投手や、中田選手、近年では大谷選手の2刀流を育てあげた実績があります。
なので、吉田投手も早いうちから、1軍で活躍できるのではないでしょうか。
また、同期入団には甲子園の決勝で投げ合った、大阪桐蔭出身の柿木投手がおり、ライバルとして切磋琢磨し合って成長していくことが期待されています。
また、今季からチームに加わった、沢村賞投手の金子投手など、お手本となる先輩投手も多くいます。
その環境の中で、吉田投手がどんな成長を遂げるのかが楽しみです。
甲子園のスターが育成に定評のある球団に入り、成長していく姿はとても楽しみですね。
若手を積極的に起用する日本ハムファイターズなので、今シーズンの1軍登板も、必ずあるのではないでしょうか。
(t6)